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【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 選奨
- 受賞作品
-
シリーズ激動の昭和「最後の赤紙配達人~悲劇の“召集令状”64年目の真実」
- 授賞理由
- 戦争が庶民の暮らしを破壊していく様を、1人の男が命賭けで守り抜いた資料によって圧倒的な説得力で伝えました。ドラマとドキュメンタリーを織り交ぜる構成も効果的で戦争への怒りが深く心に迫ります。
- 部門
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テレビ
- 放送局
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TBSテレビ
- 制作会社・広告主・広告会社など
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ドリマックステレビジョン
- 放送日
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2009.8.10
- 時間
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21:00~(129分)
- 作品内容
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召集令状。その色から「赤紙」と呼ばれ、受け取った者は兵隊にならなければならない。終戦直後、戦争に関する軍事書類は、軍の厳命により焼却された。しかし、その命に従わなかった者がいた。2006年、滋賀県大郷村(現・長浜市)で、燃やされたはずの軍事書類が大量に見つかった。60年以上も民家の押し入れで息をひそめていたのは、大量の未使用の赤紙と、1000点に及ぶ兵事資料。資料を守ったのは、村で兵事係を務めていた西邑仁平さんだった。日中戦争から太平洋戦争の時代に赤紙の配達人をしていた西邑さん。資料には、召集された村人がいつ、どのように戦地に赴いたかが克明に記されている。兵事係はなぜ命令に背いたのか。発見された資料をもとに取材を重ね、赤紙配達人が見た「戦争」を、ドラマとドキュメンタリーでつづる。
- 出演・スタッフ
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【出演】吉岡秀隆、山本太郎、佐藤めぐみ、林遣都、新井康弘、伊嵜充則、塩見三省、風吹ジュンほか【ナレーション】涼風真世【制作プロデューサー】島田喜広【番組プロデューサー】堤慶太、高畠初彦【ドラマプロデューサー】三城真一【構成】浜田悠【総合演出】豊島歩【ドラマ演出】北川雅一【チーフディレクター】金富隆【ディレクター】萱島誠、久留島かほ里、中山正広、古賀淳也《ドラマパート》【脚本】渡邉睦月【撮影】星竜太、中野啓【音声】冨田健吾【編集】並木加代【TD】原田幸治【VE】間瀬拓之【CA】橋本智司【照明】野村修司【MA】脇田結花【CG】OXYBOT【音響効果】田久保貴昭【美術プロデューサー】芝田正【美術デザイン】椎葉禎介【美術制作】池田幸雄【装置】館山道雄【装飾】加藤大輔、酒井善弘【衣装】十河誠【化粧】稲垣正昭【持道具】矢倉秀隆【建具】樋口一夫【植木】宍戸康文【電飾】井上昇【演出補】浜弘大、富田和成、大河原美奈、鈴木久夫【制作担当】木口洋介【制作主任】宮崎有紀【記録】原田靖子【制作進行】吉元聖奈【AP】前田利洋、浅沼利信【AP補】光田力哉《ドキュメンタリーパート》【カメラ】奥山哲史、有田毅、大瀧潤子【編集】伊藤佳史、大木綾子、正条奈緒【VE】中島多恵、小野山寛之、北村友美、田原昇平、黒葛原拓、瀧澤祐輔【EED】小部昌史、鈴木大助、伊藤宏治、鈴木教文、奈良直樹、小林友幸【選曲】宮川亮、矢崎裕行【MA】大木久雄、小田崇【TK】立石聖美【AD】山田麻紗子、吉國圭太、丸山いづみ、堀真也【AP】小松原功一郎
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 選奨
- 受賞作品
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土に生きる~ダム水没予定地・ある農民の手記
- 授賞理由
- 論議を呼んでいる川辺川ダムが建設されれば水没する土地を耕し、自給自足に近い生活を続ける夫婦の生きざまをゆったりと描いた佳作です。老人が日々の暮らしから紡ぎ出した哲学者のような言葉が輝いています。
- 部門
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テレビ
- 放送局
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テレビ熊本
- 放送日
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2009.5.28
- 時間
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15:58~(54分)
- 作品内容
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熊本県の南部、五木村の川辺川ダム水没予定地に残る、ただ1軒の家。ここに尾方茂さん(81)、ちゆきさん(77)夫婦が暮らしている。畑仕事をして、自給自足に近い生活を続けている。「土なしには人間は生きていかれんとじゃっで」。土には先祖代々の魂が宿っている、という尾方さんにとって、土は「生」そのものだ。尾方さんも長年、ダム計画に翻弄されてきた。そのダム計画に対し、蒲島新知事は白紙撤回を表明。計画発表から42年が過ぎていたーー。尾方さんはなぜ水没予定地を離れないのか。山村の四季に身をゆだね、土に生きる生活を、尾方さんの手記から見つめる。
- 出演・スタッフ
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【ナレーション】尾谷いずみ、鈴木新平【プロデューサー】本田裕茂【構成】香月隆【ディレクター】酒井麻衣【撮影】倉岡英二、渡辺典昭【音声】野田祐一郎、水谷誠希【編集】可児浩二【選曲・MA】森仁
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 選奨
- 受賞作品
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NNNドキュメント'09「塀の外で見つけた居場所~罪を犯した障害者たち」
- 授賞理由
- 刑務所が出所しても行き場のない知的障害者の受け皿になっている現状を、丁寧に取材しています。問題の摘出にとどまらず、全国初という長崎の元受刑者の受け入れ事業も紹介、社会のありようを考えさせる力作でした。
- 部門
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テレビ
- 放送局
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長崎国際テレビ
- 放送日
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2009.5.24
- 時間
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24:50~(55分)
- 作品内容
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刑務所で服役中の受刑者には、窃盗や無銭飲食などの罪を繰り返す「累犯障害者」が相当数存在することがわかってきた。福祉のセーフティネットからこぼれ落ちる累犯障害者の、社会復帰への取り組みを追う。長崎県雲仙市の社会福祉法人「南高愛隣会」は知的障害者のための福祉施設で、180人が生活している。恵子さん(仮名・59)は2年前、この施設にやってきた。中度の知的障害があり、ここ10年で4度服役している。親きょうだいも恵子さんの障害には気づいていたが、福祉の支援を受けることはなかった。40歳で離婚後、路上生活を始める。拾った通帳で金を引き出そうとして逮捕されたことをきっかけに、家族とは縁を切られ、刑務所と路上を行き来する生活が続いた。福祉サービスを受けられる「療育手帳」を持たず、刑務所に居場所を求めて罪を重ねる障害者。南高愛隣会と長崎刑務所は、身寄りのない受刑者に刑務所と福祉施設が協力して受け入れ先をあっせんする、全国初の取り組みを始めた。
- 出演・スタッフ
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【ナレーター】小山茉美【プロデューサー】福田誠司【ディレクター】重森由佳【撮影・編集】中山誠二【CA】小山太郎【EED】樋口佳孝、西垣安武【ミキサー】浜口崇【音効】番匠祐司
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 選奨
- 受賞作品
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映像'09「DNA鑑定の呪縛」
- 授賞理由
- 足利事件の受刑者の釈放直前に放送したことに、大きな敬意を表します。静かながら粘り強い取材で、科学に無知な関係者が科学に呪縛される危険、そしてさらなる「被害者」の存在の可能性へ、無骨に、直載に踏み込みました。
- 部門
-
テレビ
- 放送局
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毎日放送
- 放送日
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2009.5.17
- 時間
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24:50~(60分)
- 作品内容
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1990年、栃木県足利市で4歳の女児が殺害された足利事件。容疑者として菅家利和さんが逮捕され、裁判で無期懲役が確定した。しかし2008年、有罪立証の決め手となったDNA鑑定に欠陥があったことが再鑑定で明らかになった。放送から17日後の翌年6月、菅家さんは釈放され、再審無罪は確実になった。一方、1992年、福岡県飯塚市で小学1年の女児2人が殺害された飯塚事件でも、同じDNA鑑定法が決め手になって容疑者が逮捕・起訴され、死刑判決が確定した。そして、08年10月、刑が執行されたーー。導入当初のあいまいなDNA鑑定を過信した捜査や、裁判の問題点を検証し、科学捜査の呪縛から逃れ得なかった刑事司法を浮き彫りにする。
- 出演・スタッフ
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【ナレーター】西靖、西村麻子【プロデューサー・ディレクター】里見繁【撮影】河野仙志【編集】舛本賢治【録音】豊島淳【選曲】渋谷安昭【CG】西村太郎【タイトル】渡邉紀子、森村幸代【VTR】大塚直哉【助手】河津圭介
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 選奨
- 受賞作品
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SBSスペシャル「日本兵サカイタイゾーの真実~写真の裏に残した言葉」
- 授賞理由
- 硫黄島で米軍の捕虜になった日本兵が、米兵に預けた妻の写真。その裏に書かれたフランス語の謎が最後に解き明かされるのが、実に見事でした。戦争が終わるのを望んだがゆえの苦悩の軌跡が、くっきりと浮き出ています。
- 部門
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テレビ
- 放送局
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静岡放送
- 放送日
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2009.5.4
- 時間
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9:55~(55分)
- 作品内容
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太平洋戦争末期、最大の激戦地といわれた硫黄島。送り込まれた約2万の日本兵はそのほとんどが帰らぬ人となった。この島で戦い、戦後日本に復員したひとりの兵士がいる。名を「サカイタイゾー」といい、硫黄島総指揮官・栗林忠道陸軍中将の通信兵として、さまざまな情報を知りうる立場にいた。彼はアメリ力軍に投降し、尋問に当たったアメリ力兵に1枚の写真を託す。仲睦まじい夫婦と幼子が写されたその写真の裏には、フランス語で「Sois sage, ôma Douleur」と記されていた。2008年9月、厚生労働省はサカイの遺族を特定。60余年の時を超え、写真は再び祖国の地を踏んだ。1枚の写真から浮かび上がる日本兵・サカイタイゾーの真実に迫る。
- 出演・スタッフ
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【ナレーター】HaLo ayako【制作】小川満【プロデューサー】土方康太郎【取材・構成】岸本達也【撮影】西川昌也、神谷修二、柏木秀晃【音声】小林正樹、設楽秀一【EED】村松聡【MA】仁木幸也【音効】髙橋拓【CG】河原崎美香
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 優秀賞
- 受賞作品
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カミングアウトバラエティ!!秘密のケンミンSHOW「2010年今年もよろしく友愛スペシャル」
- 授賞理由
- 企画の楽しさからレギュラー枠も人気ですが、今回の特番はさらに練られた各コーナーが水準の高さを見せました。とくに埼玉県が、道州制になった場合に“北関東で一番大きな街という座を目指す”のか“東京と一緒の地区というイメージが大切”なのか、という観点から行った大激論は秀逸でした。制作者たちの、各地域の文化・習慣への深い愛情や敬意と、安易な手法に頼らないという心意気も感じられ、日本の魅力を再発見させる秀作となりました。
- 部門
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テレビ
- 放送局
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読売テレビ放送
- 制作会社・広告主・広告会社など
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ハウフルス
- 放送日
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2010.1.7
- 時間
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19:00~(174分)
- 作品内容
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情報通信網が飛躍的に発達した昨今だが、なんとこの狭い日本国内にまだまだ知られていない県民独自の文化や習慣があった。他県では全く食べられていない謎の食べ物を扱うコーナー「秘密のごちそう」では「サメの頭を食べる県」や「魚の煮付けにぬかみそを使う県」を紹介。またドラマコーナー「辞令は突然に…」では、沖縄県を訪問。さらに新企画として、関東出身の芸能人9名が集い、「埼玉県が南関東か北関東か」をめぐり、熱く語り合った「大関東サミット」など、各県の秘密を熱くカミングアウトする。
- 出演・スタッフ
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【出演】みのもんた、久本雅美、西川きよし、荒川静香、武田鉄矢、堀内恒夫、前田吟ほか【ナレーター】真地勇志、小林俊夫【チーフプロデューサー】武野一起、津田誠【プロデューサー】中島恭助、清水紀枝【構成】海老克哉、加藤智久、すずきB、政宗史子、勝栄、西田哲也【ディレクター】川崎大志、大澤哲也、佐藤和彦、新川雅史、田島浩之、古畑雅之、神山敦、椿原宏史、樫出浩行、浦田裕貴、平山勝雄【フロアディレクター】菅剛史【演出】山田謙司、髙城健一郎【カメラ】西村孝廣【音声】光家郁夫【編集・MA】大沼一真、柴田敏幸【SW】竹内弘佳【VE】藤崎康広【照明】瀬戸五郎【美術】柴田慎一郎、別所晃吉【CG】高村克也【タイトルデザイン】橋本千恵子【ロケ技術】森山弘喜【音効】室加徳彦、柳原英博【TK】石橋葉子【スタイリスト】御法川靖子、勝俣淳子【フードコーディネーター】梶山葉月【制作】大塚峰子、中野雄一朗、佐藤実【AP】田岸宏一【監修】菅原正豊
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 優秀賞
- 受賞作品
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日曜劇場「JIN―仁―」
- 授賞理由
- マンガを原作としながら、あくまでテレビらしく、医療にまつわる課題に正面から向き合った作品でした。時代劇という舞台を活かし、今よりも近しかった「医」と人びとの関係に焦点を当て、現代に通じる医療の社会性を描き出したことが、ストーリーを豊かにし、多くの人びとの目をひきつけました。タイムスリップという設定で荒唐無稽に遊ぶのではなく、「今」を斬新に描くことに成功した、近年稀有な作品だったといえるでしょう。
- 部門
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テレビ
- 放送局
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TBSテレビ
- 放送日
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2009.10.11~12.20
- 時間
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21:00~(54分、初回114分、第10回59分、最終回84分)全11回
- 作品内容
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大学病院の脳外科医・南方仁(大沢たかお)は当直の日、身元不明の患者を手術する。だが、逃げ出そうとした患者ともみ合いになった拍子に、階段から落ちて意識を失う。目覚めると、仁は武士の切り合いに遭遇していた。仁をかばって重傷を負った侍の橘恭太郎(小出恵介)を救うため、たまたま持ち合わせた救急キットで手術を行う。恭太郎の妹の咲(綾瀬はるか)は、仁の奇跡的な医術に興味を持つ。仁は、幕末の江戸にタイムスリップしてしまったことに気づき、その状況を受け入れて、自らの医療知識と技術で人々の命を救うようになる。医術を通して幕末の志士たちと出逢ううちに、いつしか仁自身も歴史の渦の中に巻き込まれていく。
- 出演・スタッフ
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【出演】大沢たかお、中谷美紀、綾瀬はるか、内野聖陽、小日向文世、武田鉄矢、小出恵介、桐谷健太、田口浩正、戸田菜穂ほか【プロデュース】石丸彰彦、津留正明【演出】平川雄一朗、山室大輔、川嶋龍太郎【原作】村上もとか【脚本】森下佳子【音楽】髙見優、長岡成貢【撮影】須田昌弘、矢崎勝人【音声】中山大輔、桑原達郎、小泉一真、赤石栄依【編集】朝原正志、板部浩章、髙池徹【音楽プロデュース】志田博英【映像】塚田郁夫【CA】寺田将人、林義広【照明】川里一幸、大金康介、塙秀彦、遠藤和俊【VFX】田中浩征【CG】OXYBOT【空撮】酒井隆史【音響効果】谷口広紀【MA】宮崎匡宏【美術プロデューサー】青木ゆかり【美術デザイン】永田周太郎【美術制作】高橋宏明、勝藤俊則【装飾】榎本保行、桶野憲太、酒井善弘、石橋達郎【装置】秋山雷太【大道具制作】高根英樹【建具】大崎健一【植木装飾】宍戸康文【生花】遠山徹【電飾】井上昇【衣装】吉川茂雄、福田明、鳥居竜也、大塚浩、池島枝里、市井まゆ【床山】佐藤実【結髪】茂木紀子【かつら】濱中尋吉、佐藤裕子【ヘアメイク】南部美年、佐藤美和、根本佳枝【特殊造形】松井祐一【特殊メイク】江川悦子【医療美術】井口浩【持道具】宮崎里絵【プロデューサー補】中前勇児、萩原孝昭、羽鳥秋乃【演出補】渡瀬暁彦、福田亮介、二宮崇、渕江麻衣子、新谷和弥人【記録】井坂尚子【制作担当】佐藤文隆【制作主任】高橋恒次、植松育巳、中田未央【制作進行】小野知美、中田秀介
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 優秀賞
- 受賞作品
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HTBスペシャルドラマ「ミエルヒ」
- 授賞理由
- 石狩川の川漁師のもとに挫折した戦場カメラマンである息子が突然帰郷し、そこに暮らす人びとに、なぜこんなさびれた街に住み続けるのかを問い始めます。再婚話が進む父にも、同級生の花屋の娘にも、パルプ工場で働く男にも問います。漁師仲間の事故に出合い、住人の生活を見つめるうちに、男は次第に気づきます。皆この地で生きることに一生懸命なんだ。それで十分だ。しみじみと心を揺さぶるドラマで、俳優の力、演出の力が見事に結集しました。
- 部門
-
テレビ
- 放送局
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北海道テレビ放送
- 放送日
-
2009.12.19
- 時間
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16:00~(85分)
- 作品内容
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永島幸介(泉谷しげる)は祖父の代から石狩川でヤツメウナギを捕る漁師だが、ある時期を境に豊漁だったヤツメウナギが捕れなくなる。その頃から夫婦ゲンカが絶えなくなり、妻は家を出た。離婚をきっかけに一人息子の剛(安田顕)も父親を嫌い、寂れていく町を嫌い、故郷を出てしまう。以来10年、剛からは何の音沙汰もない。ひとりになった幸介はある女性と出逢い、再婚を考えるようになった。新婚夫婦の寝室を作ろうと家の改築を考えた夜、突然、息子の剛が帰って来る。報道写真家になっていた剛は片目の視力を失い困窮していた。あんなに嫌っていた父とふるさとの町を頼るしかないほどに。その日から、石狩川と寂れてしまった故郷の町を舞台に、中断されていた父と息子の物語が、もう一度始まる。
- 出演・スタッフ
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【出演】安田顕、泉谷しげる、風吹ジュン、根岸季衣、渡辺いっけい、藤村俊二ほか【プロデューサー・企画・原案】嬉野雅道【プロデューサー】福屋渉【企画】四宮康雅【演出】藤村忠寿【脚本】青木豪【音楽】本間昭光【撮影】鈴木武司【録音】松澤稔【編集・EED・DIT】笹崎寛幸【撮影助手】大江泰介【DIT補】原井香織【デジタル現像・カラリスト】森井晃【照明】小園善夫【照明助手】東方淳、新木拓朗【録音助手】内山浩、小川貴裕、佐貫亮太【美術】七尾出、中原芳雄【スタイリスト】小松江里子【スタイリスト助手】田中志枝【ヘアメイク】片山昌美、mi-co【記録】押田智子【車輌】佐藤歩、大倉正敬【音響効果】三村俊之【MA】本谷周一【ロケプロデュース】小林孝雄【制作担当】松倉和哉【制作進行】赤石渉、上原具顕、小里英文、品田純【助監督】塚本敬、林雅貴、太田裕子【アシスタントプロデューサー】川村真智子
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 大賞
- 受賞作品
-
ETV特集「死刑囚 永山則夫~獄中28年間の対話」
- 授賞理由
- この番組のもう一人の主人公は死刑囚・永山則夫の元妻、和美さんです。沖縄に生まれ、フィリピン人の父の顔を知らず、母にも捨てられ、国籍もありませんでした。連続射殺魔・永山は獄中で世間を告発する文章を書き、700人と文通しましたが、永山が本当に心を許したのは唯一、和美さんだけでした。心の傷の深さを共有する2人はやがて獄中結婚します。罪と罰をともに引き受けてくれる人の出現で、永山も生きて罪を償おうとします。その矢先、無期懲役から再度死刑宣告です。「生きたいと、そう思わせてから殺すのか」と心を閉ざした永山は弁護団を解任、和美さんとも離婚します。処刑された永山の灰は、生まれ故郷の網走の海に和美さんがまきました。和美さんの永山を語る言葉が胸をえぐります。2審の裁判長が顔を上げ涙を湛えたのが肯(うなず)けます。永山の肉声と母の虚ろな顔写真も脳裏から離れません。人間の闇の深さと、その底にまで光を届ける人のすごさに圧倒されました。
- 部門
-
テレビ
- 放送局
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日本放送協会
- 放送日
-
2009.10.11
- 時間
-
22:00~(90分)
- 作品内容
-
1968年、4人をピストルで殺害した永山則夫。翌年、連続射殺魔として19歳で逮捕され、収監後は文章を発表してベストセラーも生み出す作家となり、社会の注目を集めた。1997年に死刑を執行されるまでの28年間、永山は獄中からさまざまな人々と対話を繰り返していた。面会室での会話や、書簡などを通じてだ。そこには、死ぬことばかり考えていた永山の心に変化を生じさせた、ひとりの女性との出会いも含まれていた。手紙には獄中生活その時々の心情がつづられている。贖罪の気持ち、死刑囚として生きることの意味、被害者への思い。永山と対話を深めた人の言葉や肉声の録音テープ、手紙の複写などの遺品から、当時の時代や永山を取り巻いていた環境、そして揺れ動き変化する永山の心のうちを探る。
- 出演・スタッフ
-
【語り】濱中博久【声の出演】浅野忠信【制作統括】宮田興【ディレクター】堀川惠子【撮影】山崎裕【録音】森英司、内村和嗣【編集】吉岡雅春【照明】井手口大騎【映像技術】一ノ瀬賢司【音響効果】三瓶智秋
【作品詳細】
- 選考対象期間(年度)
- 2009.4~2010.3(平成21年度) 第47回
- 賞名
- 志賀信夫賞
- 受賞作品
-
澤田隆治このたび放送批評懇談会では、志賀信夫前理事長の長年にわたる放送批評活動の功績を記念して「志賀信夫賞」を設けることとなりました。広く放送文化の発展に貢献した個人を顕彰することが目的です。番組制作にとどまらず、放送局やプロダクションの経営、番組制作への諸々の支援、放送メディアや視聴者に関する研究・調査、批評活動などを対象としています。第1回の選考にあたっては、当会の正会員から推薦を募り、選考委員会(理事会で選任された5名の委員で構成)が、推薦された候補者の中から受賞者を決定しました。今回、推薦された候補者は22名。選考委員会で各候補者について討議を重ねた結果、澤田隆治氏が全員一致で第1回受賞者となりました。
- 授賞理由
- 澤田隆治氏は1955年に朝日放送に入社。60年代に「てなもんや三度笠」などで公開コメディを演出、80年代には「花王名人劇場」などで漫才の再生をプロデュースしました。これらのライブ感にあふれる笑いの創造と芸人の育成は、テレビ固有の文化を構築する業績として高く評価されます。この間、「ズームイン!! 朝!」で列島情報ワイドをスタートさせたことも、テレビ史に記録される業績といえます。 他方で東阪企画の設立(75年)以来、テレビ制作プロダクションの組織化に力を注ぎ、全日本テレビ番組製作社連盟(ATP、86年)を発展させ、日本映像事業者協同組合(94年、現日本映像事業協会)を設立しました。そして今も、テレビ制作者の育成、地位の向上、互助などに、やむところのない情熱を傾けています。 また、イベント制作プロダクションを設立(87年)し、今日の喫緊の課題ともいえるコミュニティ文化の活性化を各地に展開しているのも特筆に値します。 テレビ番組の企画・演出・プロデュース、テレビ制作者の組織化と地位の向上、ローカル放送の基盤となる地域文化の活性化等々、澤田隆治氏の多岐にわたる情熱ほど、「志賀信夫賞」にふさわしい放送への貢献はありません。
- 部門
-
その他
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