放送批評懇談会の正会員とGメンバーが投票。
得票数の 「ベスト3」 が月間ノミネート番組になり、
年間のベスト1がマイベストTV賞に輝く!
■選出された番組
火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBSテレビ)
●最初は軽いテイストのお話かと思いましたが、回が進むにつれて、それぞれの想いや家庭の事情などが絡み合い、引き込まれました。最終回は三浦春馬さんへの制作陣や演者さんみんなからのラブレターのような内容でした。
土曜ナイトドラマ「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日)
●開始直後はドタバタコメディかと思って見ていましたが、最終話はしっかりとメッセージも伝わる秀逸な作品でした。主演の小芝風花さんはとても可愛いし、脇を固める妖怪のしっかりと支えつつ的確な笑いの演技が安心して楽しめる素敵なドラマでした。毎回のゲストの方々もとても良かったです。続編が見たいなと思わせてくれました。
プロフェッショナル 仕事の流儀「黒柳徹子との10日間」(NHK総合)
●テレビの草創期から今まで、テレビと共に生きてきた黒柳徹子さんが満を持してこの番組に登場。マイペースながら常に学び続ける姿勢を忘れないその生き方に潔さを感じ、その後じんわりと静かな感動がやってきました。
■話題になった番組
「社会実験ドキュメント サビ抜きで。~“ダメ出し”抜きのニッポン人~」 (NHK総合)
●面白い実験だったし、考えさせられた。考察がもっと深いとさらに良かったが、新しい試みなのでこれからに期待。
「コウケンテツの日本100年ゴハン紀行 鎌倉・三浦半島」 (NHK BS1)
●コウケンテツのこのシリーズは料理好きには鉄板コンテンツ。コロナ禍で取材先を国内にシフトし、その地域の魅力を最大限に引き出す制作者の熱量が伝わってくる。
マツコ会議「ゲスト J.Y.Park」 (日本テレビ)
●話題になっていたオーディション番組を見てなかったので、J.Y.Parkさんをこの番組で初めて見た。笑顔が素敵で、心のこもった優しい人柄に触れて、マツコさん同様に大好きになった。
NNNドキュメント’20「放射能が、見えた 可視化でわかること」 (日本テレビ)
●目に見えない放射能を可視化した放射線像を2011年から記録。34年前のチェルノブイリ原発事故現場での画像も含め、忘れそうになっていた気持ちを引き締めた。見えないものを映像として残す大切さを実感した。
「お笑いの日2020」(TBSテレビ)
●笑いの力で日本中を元気にしようという意欲的な番組編成で、若手からベテランまで、また過去の笑いも含めて楽しめた。
ドラマ10「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 (NHK総合)
●医療現場を取り上げ、モンスターペイシェント対応の陰にある介護問題、病院のあり方など、誠実に生きようとしながらうまくいかない現状を感じつつ、わずかながら希望も見えてホッとした。
「親バカ青春白書」 (日本テレビ)
●何も考えず笑って見られた。特にムロツヨシ監督回は一番見やすく面白かった。親バカが過ぎるのに嫌悪感がない。お互いの関係性とキャラのバランスが絶妙だった。
木曜ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」 (テレビ朝日)
●前作からの失速が感じられない良作。陰と陽や緩と急とはまたちょっと違う、躁と鬱のような手応えがあり、安定の相棒ものとして定着しそうな予感がする。
金曜ドラマ「キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木」 (TBSテレビ)
●キャストの話題性だけでなく、内容も意外に考えさせられるものが多く、楽しみに見た。
ミニドラマ「きょうの猫村さん」 (テレビ東京)
●穏やかに流れる時間と、不自然な設定なのに自然と受け入れてしまう完成度。脇を固める方たちの個性が豊かなのも良い。
「DIVER-特殊潜入班-」 (関西テレビ)
●今までになかった雰囲気で面白く、オール関西ロケというのもいい。
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★「GALAC」2021年1月号掲載