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【11月度マイベストTV賞】-「GALAC」2020年3月号

放送批評懇談会の正会員とGメンバーが投票。
得票数の 「ベスト3」 が月間ノミネート番組になり、
年間のベスト1がマイベストTV賞に輝く!

■選出された番組
「俺の話は長い」(日本テレビ)
●主人公・満の屁理屈の小気味良さ、厳しく言い返す姉をはじめ家族の会話の応酬が実に楽しい。芝居のテンポの良さに加えて30分×2本立てという構成の新鮮さも特筆もの。

土曜ドラマ「少年寅次郎」(NHK総合)
●寅さんの優しさの原点が母親にあったことと、家に居つかない理由が切なくて泣けた。

火曜ドラマ「G線上のあなたと私」(TBSテレビ)
●脚本家・安達奈緒子はオリジナル脚本ももちろんすばらしいが、原作の世界を尊重しながらさらに心に響くセリフやストーリーを付け加える感性とさじ加減も見事。

■話題になった番組
目撃!にっぽん「激論の“トリエンナーレ”〜作家と市民の75日〜」(NHK総合)
●あいちトリエンナーレの域を超えて、多様な考え・意見のあるなか、どのように理解し合い、妥協点を見つけていくかといった多文化共生時代に生きる私たちへの示唆に富んでいる。

偉人たちの健康診断「やじさんきたさん 東海道中食べ歩き」(NHK BSプレミアム)
●お伊勢参りなどで毎日20キロ前後歩けた秘密を、東海道の名物などから分析するという企画が面白かった。当時の風俗の紹介もわかりやすく、往時の旅人を追体験できた。

「阿佐ヶ谷姉妹のおばさんだってできるわよ」(日本テレビ)
●誰だって老けるし、体型もそれなりに変わるが、笑い上戸に泣き上戸、どんな形であっても「女」を捨てていない生き様と最後の歌唱までたいへん楽しく見た。

ロンドンハーツ「本音で書かせた芸人リアル評価GP」 (テレビ朝日)
●最近流行りの芸人による芸人批評が、番組のフィルターを通すことで底意地の悪い(褒め言葉)企画になっていてとても面白かった。

連続テレビ小説「スカーレット」(NHK総合)
●ヒロインの相手役に知名度が高くない松下洸平が起用された。彼を見たとき、「こんな地味な人で大丈夫か」と思ったが、話が進むにつれて魅力が増していった。役名・八郎の人柄の良さがにじみ出てすごくいい。

よるドラ「決してマネしないでください。」(NHK総合)
●教養ドラマという新しいジャンルを切り拓いた快作。奇想天外な蛇蔵の原作を実写化するために、ときには演劇風にするなどのさまざまな演出面での工夫が見られた。

BS時代劇「赤ひげ2」(NHK BSプレミアム)
●新しく加わった佐津川愛美が、切なくて哀しい役を熱演していて見応えがありました。

プレミアムドラマ「歪んだ波紋」(NHK BSプレミアム)
●ネットメディアの危うさだけでなく今や新聞も怪しい状態。故意に作られた誤報によって翻弄される人々。フィクションの原作ではあるけれど限りなく現実に近い話で、実力派俳優たちによる骨太なドラマとなっている。

土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」(テレビ朝日)
●このドラマのいいところは、(登場人物が)誰も同性愛について疑問を持たないところだと思う。

ドラマBiz「ハル〜総合商社の女〜」(テレビ東京)
●敏腕でありながら、女性というだけで疎まれる主人公が最終的にその実力で周囲を引き込んでいくストーリーにスカッとしています。

ドラマ25「ひとりキャンプで食って寝る」(テレビ東京)
●奇数話と偶数話で主人公が入れ替わり、ひとりでキャンプをするだけなのにクセになり、ついつい見てしまいます。

「モトカレマニア」(フジテレビ)
●回を重ねるうちに、ラブコメの王道であるところの恋のライバル出現。そうこなくっちゃ、という展開に乗っかりながら見ています。

ドラマイズム「左利きのエレン」(毎日放送)
●才能がなくても何かを成し遂げようとしてあがく若者を描いたドラマだけに、才能がなく何も成し遂げることなく人生を終わろうとしている自分が見るとかなり苦々しい。痛みを思い出させてくれるキツイ企画だ。

★「GALAC」2020年3月号掲載